ラドー(RADO )は、1917年にスイスのベルン・レングナウ(英語版)(Lengnau)で創業した老舗の高級腕時計ブランド。
1917年にシュルップ家の3兄弟フリッツ、エルンスト、ヴェルナーが、レングナウで時計のムーブメントの製造会社である「シュルップ・アンド・カンパニー(Schlup & Co., )」を設立。1957年に後に社名となる"Rado(ラドー)"を冠した腕時計「ゴールデンホース」を発表し、腕時計を製造するブランドとなった。
1983年にはニコラス・G・ハイエックが指揮を取ったスイスの時計製造業の再編に際して、SMHグループ(現スウォッチ・グループ)の傘下となる。現在、ラドーの時計は、世界126か所、約100店のブティック、約4700の販売店を通して販売されている。2020年7月より、エイドリアン・ボシャール(Adrian Bosshard)がCEOを務める。
60年代にケースに傷のつかない超硬材料(タングステン合金)を使用したモデル「ダイヤスター」を発表し、超硬タイプ腕時計の先鞭をつけたブランドである。その後もハイテクセラミックをはじめとした、ハイテクマテリアルを時計に使用するために、常に新しい技術を研究を行い、地位を確立し現在に至る。
またラドーは、テニスの国際大会のスポンサリングをはじめ世界各地の12のトーナメントの公式タイムキーパーを務めています。また、2015年よりは、将来有望な若手テニス選手をサポートするプログラム「ラドー ヤングスターズ」を展開し、次世代のスターになるポテンシャルをもつ、才能に溢れた意欲的なプレーヤーをサポートしている。
世界中の様々な分野のクリエイターたちとコラボレーションした時計を発表している。日本からは、デザイナースタジオのYOY、フードアーティストの諏訪綾子、ファッションデザイナーの森永邦彦、スペインの磁器デザイナーのインマ・ベルムデス、イタリアのデザインユニットのフォルマファンタズマなど。
日本では、かつて酒田時計貿易が販売代理店契約を結んで発売していた。1983年にスウォッチ・グループの傘下となり現在、日本での販売は、スウォッチ グループ ジャパン株式会社が扱う。小田急百貨店新宿店に直営店がある。
メーカーの公式見解では1950年代より“ラドー”のブランド名での腕時計生産を開始したとしているが、実際には1949年当時の広告には既に“ラドー”の名称が使用されている。