製品(せいひん、英: product)とは、主に工業において原材料を加工した後の完成品のこと。工業を営む企業においては主要な商品である。完成する前の段階では、「仕掛品」や「半製品」と呼ばれる。プロダクトとも。
製品とは、有形の物に限定されない場合も多い。サービスも製品の1つとされる。教育サービス、金融商品、イベント等、列車や映画館の座席予約も製品である。企業が顧客に提供して対価を得る物や行為のすべてが、製品と考えられる。
ISO 14001:2004(環境マネジメントシステム)では、製品とはプロセスの結果であるとされ、サービス、ソフトウェア、ハードウェア、素材製品に分類される。
工業簿記では、製品は製造に必要な全ての材料費、労務費、経費が集計された棚卸資産であり、流動資産である。販売が実現した段階で製造原価に転化し、費用化されるが、実務上は棚卸しによって費用化する額が決められることが多い。
工業製品 - 工業において原材料を消費して製造される物品であるが、特に、様々な工程を経て消費者に提供される段階にまで加工が済んだ物を指す場合が多い。
石油製品 - 石油精製の過程を経て原油(石油)から分留された有益な物質全般をさす。/ 特定石油製品輸入暫定措置法
化学製品 - 化学工業で製造されたものであるが,特に精密化学を中心に化学工業の製品は化成品と呼ばれる。
石油化学製品
家電製品 (家庭用電気機械器具, 略称・電気製品、家電(かでん) 家庭(用)電化製品(かてい(よう)でんかせいひん) 略称・電化製品(でんかせいひん) 家庭用の電気製品)
デジタル家庭電化製品 - 家庭用電気機械器具(以下、家電製品とする)のうち、デジタル関連の技術を使用したもの。
ジェネリック家電製品/ジェネリック家電製品大賞 - 日本国内で発売される電機大手8社以外の、優良な中小家電メーカー製家電製品の品質と安全性の向上、市場拡大を願って、2013年10月にジェネリック家電推進委員会によって設立された賞。
全国家庭電気製品公正取引協議会
三種の神器 (電化製品) - 戦後日本において、新時代の生活必需品として宣伝された3種類の耐久消費財である。
宝飾製品 (装身具)
骨角製品 (骨角器) - 彫像品としての骨角器のことは特に骨角製品と呼ぶことも。
皮革製品
内外衣料製品
木器 (木製品) - 木を加工して作った道具・器具の類を指す。狭義として木製品のうち農具・武具・容器の類に限定して木器と呼ぶ場合もある。
月印紙製品
タバコ製品 - 日本では法令上、たばこ事業法2条3号により、「製造たばこ」と定義され、「葉たばこを原料の全部又は一部とし、喫煙用、かみ用又はかぎ用に供し得る状態に製造されたもの」である。
レトルト製品 (レトルト食品)
魚肉練り製品 - 魚のすり身を主原料とし、食塩を加えて練って整形した後、加熱によりゲル化させて製造した食品。例としてえび天 (魚肉練り製品)など。
乳製品 - 動物の乳、特に牛乳を加工して作られる製品の総称。例としてコア (乳製品)など / 乳及び乳製品の成分規格等に関する省令
食肉製品
米粒状土製品(擬似米)- 遺跡で出土することが知られていて、五穀豊穣や子孫繁栄を願うために、米の代用品として使われたと推測されてきた土粒。
旗艦製品 - 会社の利益を支える主力製品、あるいは会社の技術の粋を尽くしてつくられた最高価格製品を「旗艦製品」「フラグシッププロダクト」と呼ぶ
プログラム製品 (パッケージソフトウェア) - 多数の企業で汎用的に利用できるソフトウエアを目論み、開発・販売される。
複合製品(オールインワン) - 幾つかの物や機能などが一つにまとめられている形態
コピー製品 (コピー商品)