DICTIONARY
用語集
DICTIONARY

用語集

ブライトリング

買取専門店大吉大分駅

大吉大分駅

ブライトリング(Breitling Montres S.A. )はスイスの腕時計メーカーである。

戦前には航空業界とのつながりが強く、コクピットウォッチ、ストップウォッチを主力としていた。現在においてもパイロットウォッチやミリタリーウォッチを得意とし、「時計ではなく(航空用)計器である」という理念のもとに、製品はすべてクロノメーター検定に合格したものである。

気球による無着陸世界一周を初めて成功させたブライトリング オービター 3やジェットエンジンを乗せた翼を背負って飛行するイブ・ロッシーなど、航空界へのスポンサー活動を積極的に行っている。

近年、ブライトリングは同社の1915年発表のモデルを世界初のクロノグラフ腕時計と自称していたが、実際は1913年にロンジンオメガが製造した物など複数社による先行事例がある。そのため「クロノグラフ腕時計」「専用プッシュボタン付クロノグラフ腕時計」いずれの条件でもブライトリングは世界初ではない。

かつては専らETAから供給されるムーブメントを採用していたが、現在は自社開発・自社製造ムーブメントcal.B01を採用した時計を中心に、cal.B20をケニッシから、cal.B25をコンセプトから、その他をセリタから供給を受けている。特にETAおよにセリタ製ムーブメントについては各部品の個体差にまで配慮した徹底的なチューニングが施され、圧倒的な高精度化に定評がある。

ムーブメントを自社製造する「マニュファクチュール」という言葉については他社と異なる意味合いで使う事があり、他社開発・他社製造であってもマニュファクチュールと称するモデルがある。

クロノマット(Chronomat 、1942年発売) - 初代モデルは回転ベゼルが計算尺になっている手巻クロノグラフ。1975年にはクォーツモデルが発売されている。1984年に発売されたモデルは回転ベゼルに4つのライダータブが付いた機械式自動巻クロノグラフ。

クロノマット・エボリューション(Chronomat Evolution ) - 回転ベゼルに4つのライダータブが付いた機械式自動巻クロノグラフ、クロノマットの大型ケース版。リューズとクロノグラフ用プッシュボタンはネジ込みロック式で300m防水、18Kゴールドモデルは100m防水。

クロノ・コックピット(Chrono Cockpit ) - 立体的なローマ数字のインデックス、詳細なギョーシェ加工の文字盤が特徴的な機械式自動巻クロノグラフ。100m防水。

クロノマチック(Chronomatic 、1969年発表) - 初代モデルは世界初の自動巻きクロノグラフ。2005年に復刻版として再登場。ケースの左側にリューズが配置されているのが特徴。回転ベゼルはナビタイマーと同様に航空計算尺になっている。

コスモノート(Cosmonaute ) - ナビタイマーの24時間表示版。初代モデルから2000年まで手巻ムーブメントが使用されていたが、2001年以降から自動巻きムーブメントに変更された。

エマージェンシー

エマージェンシー(Emergency ) - 緊急信号発信装置を内蔵したモデル。121.5MHzの手動型航空機用救命無線機を内蔵し、ケースの右下にある保護キャップのネジを外し、アンテナをいっぱいまで引き出すことによって国際航空遭難信号を48時間発信する。航空法第24条に定める航空従事者かつ電波法第40条に定める無線従事者でなければ購入できない。購入後は航空機局無線設備としての登録を行い、年1回電波法で定める定期検査を登録点検事業者であるブライトリング・ジャパンにて行わなければならない。スティーヴ・フォセットが使用していた。

モンブリラン(Montbrillant ) - ムーンフェイズやカレンダーを組み込んだドレッシーなモデル。初代モデルは1940年代に製造され、二代目は1995年に18ローズゴールドケース、シルバーダイアルで発売され後に黒文字盤、及びステンレスケースモデルが追加された小型版の機械式自動巻クロノグラフ。現行モデルは初代クロノマットのデザインを継承する自動巻きクロノグラフとなっている。以前工場があった地、モンブリラン通りより命名される。

ナビタイマー(Navitimer 、1952年発表)- 回転ベゼルがフライトコンピューター(操縦士向けの計算尺)になっているクロノグラフ。フライトコンピューターとしての機能は、発表当時のアメリカで普及していたE6B(英語版)をそのまま移植している。最初のモデルは手巻で、古典的名機であるキャリバー"ヴィーナス178"を使用していた。1969年に自動巻モデルも発表される。一時は超大型の防水モデル、LEDや液晶によるデジタルモデルも造られていたが、1985年に初代モデルの雰囲気を持ち"バルジュー7750"を使用する"オールドナビタイマー"のみのラインナップとなった(現行ではオールドの文字が外されている)。2002年には50thアニバーサリー限定モデルが発売。

ワックマン(Wakmann )- 1960~1970年代に存在したアメリカ市場向けブランド

アビエーション(Aviation ) - 1980年代初期、既にブランドを売却したブライトリング創業家が未だ保有していた旧製品のパーツをチューリッヒにあったOllech&Wajs社に売却し、そこで組立てられ販売されたモデルに冠されたブランド名。

ジン903(Sinn903 ) - 上記アビエーションと同様に旧パーツはジン特殊時計会社にも売却され、同社の903シリーズとして発売された。現903シリーズはその後継モデル。

ブライトリングジャパンが発行するユーザー特典。国内正規販売で購入したユーザーにのみ無償提供されるサービスで、オーバーホール料が通常価格の半額で受けられる他、定期会報やカタログの無料配布、新製品発表イベントである「メンバーズサロン」への招待、東京と大阪にあるスタジオブライトリングに併設されている「メンバーズラウンジ」への入室、オフィシャルサイト内にあるユーザー掲示板「メンバーズルーム」へのアクセスが可能。時計購入時に入会申請すると後日、会員の証であるメンバーズカードが郵送される。あくまで購入時特典であり譲渡は無効とされ、親子間での譲渡を除き住所以外のユーザー登録情報の変更はできない。

「メンバーズサロン」のフライトイベントでは自社チームの他、ブライトリングがスポンサードする選手が飛行することもある。

ブライトリング・ジェットチーム

民間最大規模となる7機のジェット機による曲技飛行隊「アパッチ・アビエーション」社とスポンサー契約して2002年 - 2019年にかけてブライトリング・ジェットチームを名乗っていた。運用機はL-39で、ブランドロゴをマークした機体で展示飛行を行なっていた。本拠地はフランスであり、パイロットもパトルイユ・ド・フランス出身者が中心。

ブライトリング・ウィングウォーカーズ

Wingwalkersを企画するAeroSuperBatics社とスポンサー契約を締結し、2011年よりブライトリングの名前でイベントを行なっている。飛行中のボーイング・ステアマン(複葉機)の上部主翼に固定された女性ダンサーがパフォーマンスを披露する。

ブライトリング・レーシングチーム

2009年に結成したレッドブル・エアレース・ワールドシリーズに参戦するエアレースチーム。 ナイジェル・ラムとフランソワ・ルボットがパイロットを務める。 ブライトリングはレッドブル・エアレース・ワールドシリーズのオフィシャルタイムキーパーでもある。レッドブル・エアレースが2019年をもって終了した事を受けて現在は活動していない。

上記以外にも、Super Constellation Flyers Association社とスポンサー契約を締結し、同社が保有するロッキード コンステレーションやダグラス DC-3にブライトリングのペイントを施し、招待客を乗せて飛行するイベントを行っている。

また、EXTRA社製 EA-300等を保有するフランス企業とスポンサー契約を有し、乗客を乗せたデモ飛行や展示飛行の活動を行なっている。